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『ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団』の良かったトコ。不満なトコ。
JUGEMテーマ:ドラえもん

先日、子供に付き合って(あるいは「子供をダシにして」)、『ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ天使たち〜』(以下『新・鉄人兵団』)を見て来たので、ちょっと感想などをまとめておきます。

まず、感想から書くと、「良いところも、不満なところも、オリジナル版から引き継いだ良作」という印象です。泣けるシーンも、キチンと泣けました。ちなみにうちの息子も喜んで見てました。

と言うことで、詳しい感想を書いていきます。




ロボットアニメの王道としての『鉄人兵団』

オリジナル版の公開時、僕は10歳。完全にリアルタイムで体験した世代です。当時の感想としては、まず何と言っても「ザンダクロス、カッコイイ!」でした。

10歳当時の僕は、『ドラえもん』よりも『ガンダム』を好む小学生でしたので、「そろそろ『ドラえもん』も卒業かな」という感じだったんですが、ザンダクロスをコロコロ誌上か何かで見て、一発で掴まれたのを覚えています。

余談ですが、その当時、「ザンダクロスって百式に似てね?」って話を友達としてたんですが、最近になって実際にザンダクロスのデザインは百式を参考にしてると知りました。リメイク版のザンダクロスは何か微妙にデザインがカッコ悪くなった気がしなくもないですが、まあ、それでもザンダクロスはカッコイイです。

そんなわけで、「『鉄人兵団』の最大の魅力は何?」と問われれば、僕は迷わず「ザンダクロス!」と答えます。

「普通の少年が突如、ロボットという巨大な力を手に入れたことで、世界の運命を左右する戦いに巻き込まれる」という物語は、ロボットアニメの王道的なテーマです。原作の中でのび太も言及する『マジンガーZ』や『ガンダム』、あるいは『エヴァンゲリオン』もそうです。

この王道的なテーマを『ドラえもん』で描く。というのが『鉄人兵団』の面白さです。序盤の展開は、「手に入れた力を無邪気に行使する少年が、その力の怖さに気付き苦悩する」という展開は、ロボットアニメでよう見る世界です。

もっとも、考えてみれば、のび太は既にドラえもんという圧倒的に巨大な力を手に入れているんですけどね。そこに対する突っ込みも、『新・鉄人兵団』では劇中でギャグとして描かれていたのが、良かったと思います。

で、実を言うと、この部分に対して、旧作ではちょっと不満があったんです。と言うのも、ザンダクロスというカッコイイ巨大ロボがいて、序盤で王道的なロボットアニメのストーリーを踏襲してるにも関わらず、クライマックスのバトルでザンダクロスの活躍が思ったほど描かれないからです。

その点に関して、『新・鉄人兵団』ではクライマックスで、メカトピアの巨大戦艦と、ザンダクロスの激しいバトルが描かれます。このシーンはかなり力の入るバトルで、僕としては合格点をあげたいですね。



人間とロボットの関係を描くドラマ

ロボットを描いた作品の、もう一つのテーマとして「ロボットと人間の関係」というテーマがあります。「ロボットは心を持ち得るか?」とか「人間とロボットは解かり合えるか?」といったような感じでしょうか。

旧作、あるいは原作では、物語の後半、しずかとリルルによってこのドラマが描かれます。その結果として、後半の主人公は完全にこの二人になってしまい、のび太やザンダクロスは脇に追いやられてしまいます。

そこで『新・鉄人兵団』では、ザンダクロスの脳をキャラクターとして膨らませ「ピッポ」という新キャラが投入されます。このピッポとのび太の友情が後半で大きくクローズアップされることで、「ロボットと人間の関係」というテーマにおいても、のび太は主役であり続け、映画の最後までストーリーの真ん中にいます。この改変は評価できます。

敢えて、不満点をあげるなら、この改変によって、完全に出番を失ってしまったミクロスくらいでしょうか。個人的には原作、旧作でのミクロスのキャラは結構好きだっただけに、そこはちょっと残念です。


だけど、僕は不満です!

と言うことで、『新・鉄人兵団』はリメイク映画としては、かなりちゃんとした作品だと思うのですが、残念だったのは、原作、旧作にあったストーリー上の最大の不満点を放置してるところです。

ちょっとネタバレになるので、ここから先は、これからこの映画を見ようと思ってる人は読まない方が良いと思います。

『鉄人兵団』のクライマックスで描かれるのは、圧倒的な戦力を持つメカトピアに対する起死回生の策として、「メカトピアを作った科学者に会って歴史を改変する」という展開です。

で、その起死回生の策は成功し、メカトピアはリルルやザンダクロスも含めて姿を消すわけです。そして、ラストは生まれ変わったリルルとのび太が再会するシーンで物語は終わります。

僕の不満点はと言うと、ラストでのび太がリルルのことを覚えているところです。

タイムマシーンを使って歴史を変えたのなら、そもそも地球を侵略しようとしたメカトピアは存在しなかったことになるわけです。だったら、この『鉄人兵団』という映画で描かれた物語は無かったことにならないとおかしいでしょ?

のび太はザンダクロスを拾ってないし、リルルとも出会ってない。
最後で、のび太がリルルのことを覚えているのは、どうしても納得いかない、僕の不満点です。

実はこのリメイクで、一番、期待してたのが、こ+の不満の解消だったんですが、残念ながら『新・鉄人兵団』でもこの点はそのままでした。

ほんのちょっと改変で良い筈なんですよ。
ラストでのび太とリルルが出会う、だけど、お互いに相手に気付かない。という描写にするだけで良いと思うんです。これだけで、ストーリーの納得度は格段に増します。これによって「リルルが生まれ変わった」という希望のあるハッピーエンド感が減るってこともないと思います。

なんで、これをやらなかったのかな?
『新・鉄人兵団』の新要素である、のび太とピッポの友情に、年甲斐もなく涙してしまった僕からすると、本当にこの点だけは、残念で残念でなりません。

ということで、『新・鉄人兵団』は、旧作、原作の魅力は見事に膨らませることに成功してると思うんですが、旧作、原作の根本的な部分でのストーリー上の不満を解消できていない、凄く惜しいリメイク映画だと思います。

まだ、未読なんですが『パラサイト・イヴ』の瀬名秀明が『鉄人兵団』をノベライズしています。このノベライズ版に、僕が期待してる点は……言わなくても、分かりますよね。



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