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『最狂超(スーパー)プロレスファン烈伝』が気付かせてくれたこと。
JUGEMテーマ:漫画/アニメ

連載当時、「月刊少年マガジン」を毎月読んでいた。
しかも、僕の中では『修羅の門』『DEAR BOYS』に続いて三番目に読むマンガが『最狂超(スーパー)プロレスファン烈伝』だった。

多分、高校に入るか入らないかって時期に読んでた。書き下ろしの4巻で「読者のいない漫画」と作者自身が本作を評していたが、僕はしっかり読者だった。面白くって仕方なかった。

で、この場を借りてお詫びしておきたい。

あの頃の僕の小遣いでは、「ジャンプ」と「月マガ」と「週刊ゴング」を買うのが精一杯で、アンケートを出す切手代を捻出できませんでした。アンケート最下位の原因は僕です。本当に申し訳ないです。心からお詫びします。徳光先生ごめんなさい。

のっけからお詫びで入ったわけだけど、最近になって改めて、『最狂超(スーパー)プロレスファン烈伝』の全4巻を入手し、改めて全巻イッキ読みした。

改めて、メチャメチャ面白い。
いや、連載当時より、僕のプロレスについての知識が増している分だけ、さらに面白くなっている!

具体的な例で言うと、第14戦で登場する長州力ファンの名前“戸無真義(とむまぎ)”は初めて読んだ時は全く意味が分らなかった。でも、今、読み返して気付いた「そうか、長州と異種格闘技戦?やったパワーリフティングの選手だ!」と膝を打つ。ああ、面白い!

全編こんな調子でプロレスファンだけに理解できるネタが満載。プロレスファンなら面白くない筈がない。普通にギャグ漫画として読んでも結構面白いけど、プロレスのことを知らないと醍醐味は味わえない。

で、この漫画を読んでいて、一つ気付いたことがある。

僕はいつから、プロレスラーを評価する時、“強い”ではなく“上手い”を使うようになったんだろう?

この漫画を連載時に読んでいた頃は、本当にプロレスラー最強だと信じていた。ホイスやヒクソンが出てきて、シャムロックなんかが負けても、新日や全日、あるいはU系のメインイベンター級の選手が出れば、絶対に負けることはない。そう確信していたんだ。

第2戦でプロレスを八百長と言った奴を更正させる話がある。
プロレスを八百長と言われる。その当時のプロレスファンはその言葉に深く傷ついて、そして、そんな心無い非プロレスファンと何度も何度も闘って来た筈だ。

僕も何度も闘って来た。
小学校時代、同級生にプロレスを八百長と言った同級生にバックドロップ。
中学時代、プロレスを八百長と言った同級生に椅子攻撃。
高校時代、プロレスを八百長と言った奴に脇固め。
そして、その度に友達を失った。
でも、僕は後悔してない。プロレスを馬鹿にされるコトが、その当時は何よりも許せなかったから。

しかし、あれから15年ほど経った今、プロレスラーにプロレスの外の世界での強さを期待しなくなった自分がいる。

正直に告白すると「プロレスを八百長」と言われても、腹が立たなくなった。
「プロレスの本質は勝負論じゃない。故に八百長であるとかないとか、そういうのは問題ではないんだ」
そんな反論をする自分がいる。

逃げている。
僕は逃げている。
もし、15年前の自分に合ったら、確実に脇固めされてる自分がいる。

情けない! 情けなさすぎる! 何だ俺は!

嗚呼、そうか、そうなのだな。
僕は汚れてしまったのだな。
僕はいつの間にか、プロレスファンでは無くなってしまったのだな。
プロレスファンを名乗ってはいけないのだな。

でも、『最狂超(スーパー)プロレスファン烈伝』の中で力道山が空手チョップでプロ柔道の選手をK.O.するところとか、鬼薮がグレイシー柔術をプロレス技で圧倒するところとかは、やっぱり燃えるのだ。

プロレスファンでは無くなった者が言うべき言葉ではないが、現実にそういうシーンを見ることが出来たら、僕はまたプロレスファンに戻れる気がする。

僕は今でもプロレスが好きなんです。


 

 

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| 漫画 | 16:39 | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark | このページのトップへ
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初めまして、突然ですが朗報です。
あの列伝の続編とも言うべく作品を見つけました!
たしか「EX」とか言う女の裸ばっかりの雑誌ですが、徳光先生描いてましたよ!
タイトルは「プロレスのコトバ」。まだ第一回目ですが長州ファンの彼が、ベイダー初登場の両国について熱く語り、それを徳..もとい西ラリ君が漫画に描くというものでした。
ぜひ探してみてやってください!
| キケロ | 2010/11/22 2:06 PM |
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