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評価:
Amazonおすすめ度:
ラストの涙は…
褒められない作品
良く出来ています。
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JUGEMテーマ:
映画まず、これもこないだの『HERO』と同様に「テレビシリーズがあたったので映画にしました」映画ではあるんだけど、タイトルは『容疑者Xの献身』となっていて、「『ガリレオ』劇場版」という推し方がやや控えめな感じに好感。僕はテレビシリーズは見てなかったのだけど、そんなに不都合を感じなかった。
一応、内海(柴咲コウ)らテレビシリーズの登場人物も出てくるけど、基本的には原作のストーリー自体をいじっていない点にも好印象を持った。『容疑者Xの献身』を真面目に映画化してくれていると思う。元々の原作のストーリーが面白いので、これは正解だと思う。
と言うことで、基本的には面白く見れました。以上!
……とはならない。ここからは不満点を並べます。この映画と原作と福山雅治が大好きなな人は、ここから先は読まないで!
まず、原作の時点でこの作品には二つほど不満があった。
一つはトリックの甘さ。「被害者のDNA鑑定したら一発でバレない?」というのは多分、誰でも感じる疑問。宿泊してる安宿までは偽装工作が成功してるにしても、それ以前まで足取りを遡られたらアウトじゃないか? 劇中では警察がそこまで調べない論理的な説明も成立していない。
二つ目の不満は、物理学的な解の必要のない事件であること。つまりこのシリーズでやる必然性がない。これが例えば「古畑任三郎」でも成立してしまう。「ガリレオ」シリーズの個性っていうのは、物理学的な解でもって不可能犯罪を看破する面白さだと思うんだけど、そこの面白さがない。
映画的な不満としては、湯川を演じる福山雅治の芝居が正直ショボい。元々、湯川というキャラは感情が表に出てこないキャラなので、そこまで芝居のショボさは気にならなかったんだけど、後半で感情が表に出てくるとこでメッキが剥がれる感じがある。石神を演じる堤真一の感情が決壊する芝居が素晴らしいだけに、余計にそこが気になってしまった。残念。
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