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評価:
¥ 1,950
Amazonおすすめ度:
くっ、くそったれ〜っ!
ヒドくて笑えました
まあ…
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『ドラゴンボール・エヴォリューション』について、ネット上では「オールタイムワースト級」と評価しているのを結構見かける。ただ、その評価は本当にこの映画を見て下しているのだろうか? 僕が思うに「見てないけど、これはダメ」という感覚のみで評価している人も多い気がする。見てないのに、この映画を悪く言うのは止めて欲しい、それはこの映画に金払った奴に失礼だよ。
で、僕はこの映画に金を払って(まあ、TSUTAYAの旧作100円だけどね)最後まで見た。と言うことで、感想なりをツラツラと書いてみる。
物語は原作のピッコロ大魔王編を軸に、いろんな要素が入ってる。悟飯(子供の方)が学校に通ってた頃の感じとか、連載開始当初の感じとか。あと、天下一武道会らしきものもチラっと出てくる。要するに『ドラゴンボール』の原作をいろいろとつまみ食いしたような構成のシナリオになってる。と言うか、これは食い散らかしてるだけだ。
とにかく気になったのが、世界の存亡を賭けたストーリーの筈なんだけど、スケール感が圧倒的に足りない点。具体的には、伝説の存在である筈のピッコロ大魔王が、唐突にひょっこり隣に立ってたりする感じ。こんな登場の仕方で物語が盛り上がると思ったんだろうか? 最後に登場する神龍も「願いを叶えてくれる道具」以上の存在になってない。ここら辺に感覚のズレがある。
前述のとおり、原作の要素をいろいろと入れようとしてるのは分かるけど、原作だとピッコロ大魔王編までに十分なストーリーの下地があって、その上でのドラマだから盛り上がるわけで、いきなりここから始められても、やっぱり原作の盛り上がりには及ばない。これは『ドラゴンボール改』でも思ったことだけど、盛り上がってるところから始めるだけでは、盛り上がらないんだよね。
結論から言うと、お世辞にも面白い映画なんて言えない。でも、「ハリウッドが金かけて作った『ドラゴンボール』の映画」であることで、より低い評価になっていることは否めない。そういう意味では不幸な映画だよね。